吠え癖・咬み癖について
咬む・吠えるといった行動はしばしば飼い主にとって悩みの種となります。しかし犬の特性を知ることにより、解決の糸口を探る事が出来ます。即効性のある魔法の解決方法はありませんが、飼い主さんの努力で愛犬を変える事が出来ます。
咬む犬は人に慣れさせる(社会化)事が大切
おとなしく怖がりな犬だからといって咬んだり吠えたりしないとは限りません。むしろこのような子犬の方が、明るく元気な犬よりも咬んだり吠えたりする傾向があります。怖いから、嫌だからこそ「来ないで!止めて!」という意思表示で吠え、それでも状況が変わらない場合咬む行動に出るのです。このような場合は見知らぬ人、犬、他の動物、車、バイク、自転車等近づいて来る物に対して強い恐怖心を持っている可能性があります。その時はその対象と距離を取る事が大切です。警戒心が強くなる1歳代&年齢が上がると、飼い主とその家族だけなど、特定の人としか関っていない場合、強い恐怖を感じる事があるのです。その為、咬まない様にするトレーニングだけでなく、人、その他に慣れさせる社会化も必要です。家族とだけ過ごし、散歩も余りしない環境では、怖がりの犬になってしまう可能性が高いです。また子犬のうちは甘咬みに悩まされますが、これは遊びとして飼い主さんの手や足、ズボンの裾などを咬んできます。犬は遊ぶ時も咬みます。本当なら兄弟犬と遊びながら育つのですが、独りの場合は家の中で動く物(人の手足やスカート、ズボンの裾)が遊び相手となります。これを放置していると習慣になってしまうので、直接人の手足ではなく、ロープを使った引っ張りっこ遊びやボール遊び等、道具を使って遊んであげましょう。子犬の乳歯は鋭利なので甘咬みでもかなり痛いですよ
飼い主の何気ない行動が吠える原因になっている事も
犬が吠える原因は、恐怖心以外にも、ストレスがたまっている、要求を叶えてもらう、興奮して等、様々です。その中でもストレスによるものは、飼い主や環境に原因があることが多いと言われています。犬が快適に生活する為の環境を提供できているか確認しましょう。また、何かをして欲しい時に吠えるのも、飼い主の対応に問題があると思われます。犬が吠えてうるさい時、静かにしてもらう為にオヤツを与える、これでは吠えるとオヤツをもらえると、犬に学習させてしまっていることになるのです。
また、家の中をフリーで過ごしている犬は吠えやすくなります。吠える=興奮している状態ですので、落ち着かせる必要があります。ケージやサークルだと中で動き回ったりジャンプしたりしてなかなか興奮を鎮められないので、ハウス(クレート)が有効です。子犬を迎えた時からハウストレーニングを始めましょう。外出や宿泊、入院時の吠え対策にもなります。またエネルギーが有り余っていると吠えます。吠える事でエネルギーを発散させているのです。散歩や遊びでしっかり疲れさせることも大切です。散歩は運動として有効ですが、外に出る事で更に脳も刺激されるので、エネルギー発散出来ます。散歩で良く臭いを嗅いでいますが、これは他の犬の臭いを確認しているのです。マーキングも他の犬の排泄物に上掛けして自分の存在(縄張り)を主張しています。頭(脳)を使っている行動と言えます。お留守番が長い犬や、シニアの飼い主さんの犬は、運動不足+刺激が少なくなりがちですので、犬の保育園で過ごす事も有効です。ペットシッターさんに散歩を依頼するのもひとつの方法です。
吠える、咬むなどの問題行動にお困りの場合、プロのサポートを受けるのが解決への近道です。
特にお忙しくてなかなかトレーニングの時間を取れないという方は、通園型トレーニング施設である犬の保育園をお薦めします。町田市など川崎市麻生区付近で犬の保育園をお探しでしたら犬家保育堂をご利用下さい。新百合ヶ丘駅から車で8分というアクセスしやすい場所にございます。ぜひ一度ご見学にお越しください。