犬にとって「咬む」という行為はごくごく普通の事なのです。
人が「噛む」時は、「食べる時」か「鋏が見当たらなくて歯を使って袋を開けたりする」時くらいですよね。
それは手があるので噛む必要性が極めて低いからなのです。
でも犬には手がありません。
ですから、「食べる時」時以外にも、咬む行為が必要なのです。
★遊ぶ時
★相手に伝えたい時
★獲物を捕まえる時
子犬同士は良く遊びます。
そして遊びながら咬む強さを学んでいきます。
咬む強さにはレベルがあり、子犬の時に遊びながらそれを学んでいきます。
相手に伝えたい時に咬む
これは「止めて！」という合図です。
母犬が子犬に「ダメ！」と教える時は「空咬み」といって子犬の鼻先で「ぱくっ」と咬んだりします。実際には咬みません。
子犬は「甘咬み」をしますが、この時期は「遊ぶ」「止めて」の両方の意味合いで人の手や足を咬んでいます。
通常犬は多産ですから胴体兄弟同士でやることを、人に対してやっている訳です。
これを放置していると、「人の手はおもちゃ＝咬んでも良い」と勘違いしてしまいます。
また、何か嫌なことをされた時も、人の手を咬むようになります。
最後の「獲物を捕まえる時」ですが、家庭犬の場合は「お腹が空いていて」は有得ないと思いますが、猟犬等は目の前に動く物があると捕まえたい！という本能が働きます。目の色が変わります。ボール遊びが大好きな理由はここにあります。
この「咬む」という行為は子犬の時のトレーニングでしっかりコントロールしなければなりません。
「甘咬みだから・・・」とおっしゃる飼い主さんがいらっしゃいますが、犬を飼っていない人からすれば、「甘咬み」も咬んでいることに違いありません。
怪我をしなければ咬んでいないのと同じ。
これは飼い主さんの都合の良い言い訳です。
周りの方に迷惑を掛けない事も、家庭犬と暮らす上でとても大切なことだと思います。
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